「ガンプラ」の劇的な進化

小学生の頃、ガンダムのプラモデルが流行っていた。

昔、買った覚えのある「ガンプラ」は、
「機動戦士ガンダム」のアニメ本編に登場した
「ガンダム」とか「ザク」よりも微妙に姿が歪んでいて、
接着剤で様々なパーツをくっつけたり、
塗装をする必要があったりと、
小学生の自分には随分敷居が高かった印象がある。

それをいかに上手に作るかが腕の見せ所で、
工作が得意だった友人が格好よく作り上げたガンプラを
自慢げに見せてくれたことがある。

「好き」とか「熱中する」とか「努力を努力と思わない」とか。
そういった友達の持つ気質、あるいは才能のようなものが、
出来栄えに大きく反映されているような気がして、
随分それをうらやましく思ったものだった。

今のガンプラは、殆ど塗装の必要がない。
それぞれのパーツは驚くほど細かく色分けされ、
凹凸をパチリとはめるだけで作ることができる。
接着剤さえ不要なのだ。

何だか数十年の間に、とんでもない進化を遂げたなぁと、
最近のガンプラを組んでみてつくづく思う。
何だか、組み立て式のパズルみたいだ。

でもきっと、あの時にガンプラを見せてくれた友達なら、
これさえも自分が望む形に、色に、姿に、
熱中しながら楽しそうに、手を加えて改造していくんだろう。

芸術って、人間的だよなぁ……などと、
ガンプラひとつ組み立てるだけで、そんなことを思う。